菅整形外科病院| 麻酔科・ペインクリニック菅整形外科病院

医療法人社団 尚整会 菅整形外科病院

麻酔科・ペインクリニック

ご挨拶

金出 政人(かないで まさと) Kanaide Masato

金出 政人(かないで まさと)
Kanaide Masato

麻酔は、手術の侵襲(ストレス)から患者さんを守るために行いますが、最近は、術後の苦痛を和らげ、早期リハビリ、早期退院を可能にする麻酔が求められています。当科では、術中の循環・体温管理を厳密に行い、また末梢神経ブロックによる術後痛管理を積極的に行っています。エコーガイド下に行う末梢神経ブロックは、正確かつ安全です。医療用麻薬などの、副作用(呼吸抑制、吐き気、便秘など)の強い鎮痛薬はほとんど必要なく、ご高齢であっても、安全に手術が受けられます〔図1〕。
ペインクリニック外来では、麻酔技術や薬剤に関する知識を応用して、痛みに対する専門的な治療を行っています。当科では、一般的な鎮痛薬(ロキソニンなど)が効かない運動器の痛みや帯状疱疹痛に対して、注射治療主体に診療しています〔図2〕。また昨年より、脳や脊髄の異常で生じる痙縮(異常な筋肉の緊張)の治療(ボツリヌス治療、バクロフェン髄注療法)も始めました。痛みや、痙縮にお悩みでしたら、どうぞご相談ください。

麻酔科・ペインクリニック外来

午前 × × × ×
(不定期)
午後 × × ×
(新患)
×

※予約制です(土曜日のみ受付順)。
電話予約受付時間:火曜~金曜/14:00~16:00
※注射治療希望の際は、注射し易い服装での受診にご協力をお願い致します。
※外傷、労災、自動車事故(損害保険での診療)の診療は行っていませんので、ご注意ください。

当科で診療している主な疾患と治療

病態(急性痛、慢性痛、侵害受容痛、神経痛など)に合った鎮痛薬を処方し、以下のような注射治療を適宜行っています。注射治療は基本的にエコーガイ下もしくは透視下に行い、神経ブロックの効果が弱い場合は、高周波療法(後述)を行っています。

※注射治療についての注意事項
血液をサラサラにする薬が投与されている場合や、合併症(コントロールの悪い糖尿病など)によっては注射治療ができない、または入院が必要な場合があります。
また注射後は数時間程、安静が必要になることもありますので、お車を運転して来院される場合は、時間にゆとりを持って受診して下さい。

  • 非観血的授動術(サイレント・マニプレーション)について
    •   五十肩(肩関節周囲炎)は、加齢などによって柔軟性が低下した肩関節周囲の組織が傷ついて炎症を生じ、肩の痛みや運動制限をおこした状態です。薬物療法(内服、座薬、注射など)や理学療法(リハビリテーション)、温熱療法などで改善しない場合、当科では授動術を行っています。
    ①首に神経ブロックを行い、肩の痛みを遮断します。

    ①首に神経ブロックを行い、肩の痛みを遮断します。

    ③術後の痛みや炎症を速やかに抑える薬を肩関節腔内に注射して終了です。

    ②術後の痛みや炎症を速やかに抑える薬を肩関節腔内に注射します。

    ②静かに、優しく、固くなった肩関節の可動域を、改善させていきます。

    ③静かに、優しく、固くなった肩関節の可動域を、改善させていきます。

  •   関節可動域の改善だけでなく、つらい夜の痛みや、腕を動かす時の痛みも軽減します。治療期間は、これまで1~2年かかっていた従来の治療法に比べると、1~3ヶ月と短く、治療費の削減も期待できます。本治療は金曜日午後の外来(予約制)、または短期入院で行っています。

  • 高周波療法(高周波熱凝固療法、パルス高周波療法)について
    •   高周波療法は、針の先端から高周波電流を痛みの原因となっている神経に流し、痛みを遮断あるいは緩和する治療法です。局所麻酔薬による神経ブロック治療で一定の効果がみられる場合に行う治療で、高周波熱凝固療法は平均で半年~1年、パルス高周波療法は3ヶ月~半年間痛みを和らげることができます。パルス高周波療法は運動麻痺や感覚障害といった副作用がなく、安全性の高い治療法です。
       本治療は金曜日午後の外来(予約制)で行っています。

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  • エコーガイド下筋膜リリース注射について
    •   可動域制限を伴う首こりや肩こり、腰痛などに対して、従来のトリガーポイント注射(筋硬結内注射)と併用して行います。レントゲンやCT、MRIなどでは診断できない筋筋膜性の痛みに対して有効な治療法です。

自己紹介

役 職 副院長
出身高校 福岡県立小倉高校
卒業年・出身大学 1999年(平成11年)・長崎大学医学部
略 歴 1999年 長崎大学医学部附属病院麻酔科
2000年 長崎労災病院麻酔科
2002年 大分県立病院麻酔科
2003年 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
2007年 菅整形外科病院麻酔科・整形外科
2009年 国立病院機構長崎医療センター麻酔科
2011年 菅整形外科病院麻酔科・ペインクリニック部長
2017年 菅整形外科病院副院長
専門分野 麻酔一般(医学博士)・ペインクリニック
興味のある分野 超音波ガイド下末梢神経ブロック・トリガーポイント注射
筋膜リリース注射、高周波療法
変形予防治療(骨粗鬆症治療、関節内ヒアルロン酸注射治療)
運動器エコー診療
整形外科手術の術後早期回復を目指した周術期管理
痙縮治療(バクロフェン髄注療法、ボツリヌス療法)
五十肩・凍結肩
加入学会・資格 日本麻酔科学会専門医、厚生労働省認定麻酔科標榜医、
日本老年麻酔学会会員、日本ペインクリニック学会会員、
日本運動器疼痛学会会員

学術活動

  • 2018年
  • 1月:第30回長崎脊椎研究会(長崎)講師:「脊椎疾患におけるエコー下ブロックの実際」
  • 2017年
  • 1月:第5回PTH 骨粗鬆症治療講演会(長崎)参加
  • 2月:不眠診療セミナー(諫早)司会
  • 2月:バクロフェン髄注療法(ITB 療法)のスクリーニングテスト実施(1例目)
  • 3月:ITB 療法全国シンポジウム~ITB 療法の明日を考える~(大阪)参加
  • 3月:痛み・痺れに対する薬物治療を考える会(諫早)講師:「非特異的腰痛で終わらせない!」
  • 3月:第4回運動器エコー研修会(長崎)参加
  • 6月:バクロフェン髄注療法(ITB療法)のスクリーニングテスト実施(2例目)
  • 7月:院内研修会司会:「回復期病棟の患者さんが「よくなる」ために~私たちが実践していること~」講師;東京湾岸リハビリテーション病院 リハビリテーション科 松浦大輔先生
  • 7月:諫早痙縮治療セミナー(諫早)口演「ITB療法を始めます!~安全・適切な実施にご協力下さい~」
  • 8月:ITB療法(バクロフェンポンプ植込み術)1例目実施
  • 8月:ボツリヌス療法1例目実施
  • 9月:科研製薬社内研修会(長崎)講師「肩痛の超音波診療」
  • 10月:第4回 九州・山口ITB療法カンファランス(福岡)参加
  • 11月:第103回長崎整形外科懇話会(長崎)口演「脳性麻痺による痙縮に対し、バクロフェン髄注療法(ITB療法)が有効であった一症例」
  • 11月:第10回日本運動器疼痛学会(福島)参加
  • 12月:院内研修会講師:「心肺蘇生法」
  • 2016年
  • 3月:第3 回運動器エコー研修会(長崎)講師:「私の頚部ブロック治療」
  • 4月:日本区域麻酔学会第3 回学術集会(青森)参加
  • 5月:日本麻酔科学会第63 回学術集会(福岡)参加
  • 5月:第3 回トリガーポイント研究会(福岡)参加
  • 5月:全日病SQUE 看護師特定行為研修(Eラーニング)講師:「痛みの診療」
  • 7月:諫早医師会・健康市民講座『のんのこ健康大学』講師:「五十肩」
  • 7月:PRF療法(パルス高周波療法)によるTKA(人工膝関節形成術)疼痛コントロール~Neuro Therm Round Table discussion~(福岡)参加
  • 7月:西日本ペインクリニシャンの集い~適切なオピオイド処方に向けての講演・情報交換~(福岡)参加
  • 10月:日本胸腔鏡下交感神経遮断研究会(長崎)参加
  • 11月:日本運動器疼痛学会(東京)発表:「超音波ガイド下トリガーポイント注射」
  • 12月:塩野義製薬社内研修会(長崎)講師:「当科の腰痛診療」
  • 12月:院内研修会講師:「心肺蘇生法」
  • 2015年
  • 2月:日本老年麻酔学会(盛岡)発表「低侵襲腰椎手術におけるレミフェンタニル・持続フェニレフリン併用麻酔」
  • 3月:若手Pain ClinicianのためのPain Management Workshop(福岡)参加
  • 3月:大塚製薬社内研修会(長崎)講師:「当院における術後早期回復を目指した周術期管理について」
  • 5月:日本麻酔科学会第62回学術集会(神奈川)参加
  • 7月:第27回日本整形外科超音波学会(秋田)参加
  • 7月:日本ペインクリニック学会第49回大会(大阪)発表「パルス高周波療法が著効した上殿皮神経障害の1症例」
  • 12月:院内研修会講師:「心肺蘇生法」
  • 2014年
  • 2月:南高医師会第1区勉強会(南島原)講演「変形を進行させない痛みの治療は可能か?」
  • 3月:第25回腰痛シンポジウム(東京)参加
  • 3月:脊髄刺激装置植込術(トライアル)執刀
  • 4月:痛みの学習プログラムJ-PAT (Japan Pain Assessment and Treatment)(東京)参加
  • 5月:佐世保整形外科医学学術講演会~第3回 運動器の痛みを考える会~(佐世保)講演「変形を進行させない痛みの治療は可能か?」
  • 5月:日本麻酔科学会第61回学術集会(横浜)参加
  • 7月:脊髄刺激療法医師向けトレーニング(兵庫医科大学病院、兵庫)参加
  • 10月:長崎労災病院(佐世保)脊髄刺激装置植込術(助手)
  • 10月:運動器エコーフェア(福岡)参加
  • 11月:日本臨床麻酔学会第34回大会(東京)参加
  • 11月:NTT 東日本関東病院ペインクリニック科(東京)見学
  • 11月:上五島地区学術講演会(上五島)講演「変形を進行させない痛みの治療は可能か?」
  • 12月:院内研修会講師「心肺蘇生法」
  • 2013年
  • 1月:院内研修会講師「新しい心肺蘇生法」
  • 2月:日本老年麻酔学会(函館)発表「左肺全摘既往患者の膝蓋骨骨折の麻酔経験」
  • 3月:島原医師会学術講演会(島原)講演「セレコキシブの消炎効果を重視した痛みの治療」
  • 4月:長崎労災病院(佐世保)脊髄刺激装置植込術(助手)
  • 5月:長崎労災病院(佐世保)脊髄刺激装置交換術(助手)
  • 7月:日本ペインクリニック学会(埼玉)発表「慢性腰痛にL2神経根パルス高周波が著効した1症例」
  • 9月:貝塚病院(福岡)脊髄刺激電極植込術見学
  • 10月:イーライリリー製薬社内研修会(長崎)講師「骨粗鬆症治療を組み入れたペインクリニック」
  • 10月:旭化成製薬/富田薬品社内研修会(諫早)講師「骨粗鬆症治療を組み入れたペインクリニック」
  • 11月:日本臨床麻酔学会(金沢)発表「アイソカルアルジネードウォーターとオーエスワンの併用で術前経口補水を行った際の副作用の後ろ向き検討」
  • 11月:長崎県医師会生涯教育認定講座「第2回痛みを考える会in佐世保」(佐世保)講演 「セレコキシブの消炎効果を重視した痛みの治療」
  • 11月:県央地区慢性疼痛懇話会(諫早)講演「非がん性慢性疼痛の機序と保存療法」
  • 2012年
  • 6月:韓国ウリドゥル病院ペインクリニック科訪問、「硬膜外形成術」を見学
  • 6月:院内研修会講師「神経ブロック療法」
  • 7月:日本ペインクリニック学会(島根)発表「鏡視下肩関節包解離術後の難治性肩関節拘縮に対し、神経ブロック下非観血的受動術を施行した一症例」
  • 9月:九州麻酔科学会(久留米)発表「術前経口補水療法中の副作用の後ろ向き検討」
  • 9月:科研製薬社内研修会(長崎)講師 「運動器の超音波診療」
  • 11月:日本臨床麻酔学会(福島)発表「頸椎後方手術時の顔面部褥瘡を予防する非侵襲的頭部支持法」
  • 11月:長崎整形外科懇話会(長崎)発表「頚肩腕痛に対する超音波ガイド下神経ブロック療法」
  • 12月:アステラス製薬アドバイザリーミーティング(長崎)アドバイザー「腰痛症診療におけるNSAIDsの位置づけ」
  • 2011年
  • 9月:九州麻酔科学会(宮崎)共催セミナー講演「高齢患者におけるレミフェンタニル・持続フェニレフリン併用麻酔」
  • 11月:院内研修会講師「麻酔を知ろう!」
  • 12月:「運動器エコーステップアップレクチャー」参加(神戸)

論文・著書

医学論文(邦文)

  1. パルス高周波法が著効した上殿皮神経障害の1症例:日本ペインクリニック学会誌23(4),555-558, 2016.
  2. 手術患者の回復力強化(Enhanced Recovery After Surgery:ERAS)プロトコルと超音波ガイド下末梢神経ブロック 国立病院機構長崎医療センター医学雑誌 13(1), 37-42, 2011
  3. レミフェンタニル・持続フェニレフリン併用麻酔が高齢患者の導入時の循環変動に及ぼす影響(後ろ向き検討):臨床麻酔 35(8), 1235-1241, 2011
  4. 高齢患者におけるレミフェンタニル・持続フェニレフリン併用麻酔 九州麻酔科学会第49回大会 共催セミナー記録集 Lecture 1, 2011
  5. 脊椎分離症における根症状の治療 円筒形レトラクターを使った顕微鏡下手術(TRM法)について:整形外科と災害外科 58(3), 346-350, 2009
  6. ITB(髄腔内バクロフェン)療法  日本における新しい重度痙縮の治療:日本薬理学雑誌 131(2), 109-114, 2008
  7. 高容量性血液希釈と吸入麻酔薬による低血圧麻酔併用が胃粘膜内血流に及ぼす影響:日本職業・災害医学会会誌 52(1), 10-16, 2004
  8. セボフルレン麻酔下での急速高容量性血液希釈とプロスタグランジンE1による低血圧麻酔併用が腹腔内臓器潅流に及ぼす影響:日本職業・災害医学会会誌 = Japanese journal of occupational medicine and traumatology 51(1), 11-16, 2003
  9. 1回注入法での硬膜外ブロック治療経過中に硬膜外膿瘍および椎間板炎を発症した1例:日本ペインクリニック学会誌 10(2), 161-164, 2003
  10. 急性肝不全を呈し血漿交換が有効であったワルファリンカリウム内服中の1症例:日本集中治療医学会雑誌10(1), 43-44, 2003
  11. 高齢者脊髄くも膜下麻酔における術前膠質液輸液の循環動態および血中ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド濃度に及ぼす影響:麻酔 52(1):20-25 2003
  12. 当院ICUにおける重症熱傷症例の予後予測因子に関する検討:日本職業・災害医学会会誌 49(6), 565-568, 2001
  13. 脊椎麻酔管理下での高齢者・大腿骨頸部骨折手術における術前, 術中, 術後合併症の検討:日本臨床麻酔学会誌 21(7), 378-381, 2001

医学論文(英文)

  1. S(+)-ketamine suppresses desensitization of γ-aminobutyric acid type B receptor-mediated signaling by inhibition of the interaction of γ-aminobutyric acid type B receptors with G protein-coupled receptor kinase 4 or 5.  Anesthesiology. 2011 Feb;114(2):401-11.
  2. Presence of GABA(B) receptors forming heterodimers with GABA(B1) and GABA(B2) subunits in human lower esophageal sphincter.  J Pharmacol Sci. 2009 Nov;111(3):253-9. Epub 2009 Nov 6.
  3. mu-Opioid receptor forms a functional heterodimer with cannabinoid CB1 receptor: electrophysiological and FRET assay analysis.  J Pharmacol Sci. 2008 Nov;108(3):308-19. Epub 2008 Nov 13.
  4. The effect of sevoflurane-induced hypotension in combination with acute hypervolaemic haemodilution on middle cerebral artery flow velocity in surgical patients. Eur J Anaesthesiol. 2008 Aug;25(8):657-61. Epub 2008 Apr 1.
  5. Desensitization of GABA(B) receptor signaling by formation of protein complexes of GABA(B2) subunit with GRK4 or GRK5. J Cell Physiol. 2007 Jan;210(1):237-45.
  6. Coupling of GABAB receptor GABAB2 subunit to G proteins: evidence from Xenopus oocyte and baby hamster kidney cell expression system. Am J Physiol Cell Physiol. 2006 Jan;290(1):C200-7. Epub 2005 Aug 24.
  7. Human middle cerebral artery flow velocity during controlled hypotension combined with hemodilution-transcranial Doppler study. J Clin Anesth. 2005 May;17(3):177-81.
  8. Preadministration of low-dose ketamine reduces tourniquet pain in healthy volunteers. J Anesth. 2005;19(2):180-2.
  9. Hemodynamic and catecholamine responses during tracheal intubation using a lightwand device (Trachlight) in elderly patients with hypertension. J Anesth. 2003;17(3):161-5.

著書

  1. 「NMDA受容体拮抗薬の使い方は?」等 がん疼痛緩和ケアQ&A じほう,東京,2006
診療時間
◆外来受付時間

【月~金】 8:00~16:00
【土】 8:00~11:00
※午前の診察受付 ~11:00
※午後の診察 14:00~

◆ペインクリニック

※予約制

◆内科受付時間

【月・水・木・土】 8:00~9:30

◆内科(リウマチ科)

※予約制

◆リハビリ受付時間

【月~金】 8:00~17:00
【土】 8:00~11:00
※午前のリハビリ受付 ~12:00
(運動療法 ~11:30)
※午後のリハビリ 14:00~