諫早市は長崎県の県央にあり、多良岳の恵みを受け、水が豊富で肥沃な田園地帯です。本院は諫早市の北の郊外にあります。昭和61年に脊椎外科を中心とする21床の整形外科医院としてスタートしましたが、より充実した医療をめざし、平成2年より73床の整形外科病院としました。
- 当院で取り組んでいる対象疾患は
- 1)脊椎外科:頸椎や腰椎からの痛み、しびれ、麻痺。高齢者の圧迫骨折。
- 2)骨・関節外科:膝や股関節などのの痛み、人工関節手術。四肢の骨折。
- 3)膠原病(関節リウマチなど)の専門的治療。
- 4)麻酔専門医によるペインクリニック。(手術のできない人、したくない人 に有効です)
- 5)スポーツ外来。
などです。
宮崎院長、吉田副院長、峰リウマチセンター長、金出麻酔科部長、福田医師に加え、平成26年度より、長崎医療センター部長の本川先生、嬉野医療センターの久芳先生をお迎えし、脊椎手術はもとより股関節や膝の人工関節がより充実して行えるようになりました。さらに、長崎大学の呼吸器内科、循環器内科、麻酔科医師による患者さんの術前、術後の管理をお願いし、より安全な手術をめざしています。
人工関節や脊椎手術症例の増加に対応して、手術室を根本的改良を行い高度のクリーン度(NSA100)を達成しました。
私たちの手術の目指すところは低侵襲すなわち、小さい傷、少ない出血量、早い離床 により最大の治療効果を生み出すことです。これらの目標を達成するために、脊椎の手術では、全例顕微鏡、あるいは内視鏡を導入しています。
また、必ずしも手術優先ではなく、金出麻酔科部長による超音波(エコー)を用いた神経ブロック、凍結肩(五十肩)の治療、筋間生食水注入など非侵襲性の治療も行っています。あくまでも一人一人の患者さんに最適と思われる方法を選びます。
当院では当直日の寝不足による翌日の手術への影響を抑え、手術を安全に行えるよう、常勤医師の当直負担の軽減に取り組んでいます。
患者さんのレントゲンは法的に5年間保存すれば廃棄出来ますが、当院では初診からの全てのレントゲンを保存し、患者さんの情報を大切にしています。これにより患者さんの長期の経過を追うことができます。脊椎の手術例については、数千例の記録を(チャートとして)保存し、明日の患者さんの手術の進歩のために役立てています。
平成26年10月より回復期リハビリテーション病棟を立ち上げ、人工関節、圧迫骨折などの患者さんの自宅復帰をめざし理学療法士、作業療法士を中心に職員一同頑張っています。